20061208
長崎新聞
大型店問題 長崎県知事「好ましくない」

20061208長崎新聞

知事「好ましくない」
長与の大型商業施設計画

ダイヤモンドシティ(本社東京)が
西彼長与町に計画している大型商業施設の出店問題について、
金子知事は七日の県議会一般質問で、
「改正まちづくり三法の趣旨を踏まえれば、
基本的には好ましくない」

と述べ、
開発許可について慎重な姿勢を示した。
中田晋介議員(共産)の質問に答えた。

改正まちづくり三法は、
中心市街地の衰退に歯止めをかける狙いで、
郊外への大型店の出店規制などが柱。

来年十一月の同法の完全施行を前に、
県内では長与町や諫早、島原両市など
大型商業施設の出店計画が相次ぎ、
地元商店街などの反対運動も起こっている。

県は、大型店を含めた市街地整備などの方向性を示す
まちづくりの基本指針を本年度内に策定する予定。
近く中間素案を公表する。

ダイヤモンドシティの出店計画について、
知事は
「来年十一月以降、
市街化調整区域での大型店出店が許可されない
ことを考えれば、
基本的には好ましくない」

と言明。
一方で「まちづくりの主体は各市町」とし、
開発許可については
「基本指針や法改正の趣旨を踏まえ、関係自治体の意見も聞きながら、
 周辺の都市基盤施設への影響などを慎重に検討する」
と述べた。

同社の出店計画で県は八月、事前審査会を実施。
同社は道路や河川など公共施設の管理者らと協議を進めている。
地元の長与町は基本的に計画推進の姿勢。

同社広報部は
「県への開発許可の申請に向け準備を進めており、協議が整えば早く申請したい」
としている。